タクシーへの転職を成功させるために

会社員からタクシードライバーへの転職を考えている人もいるでしょうが、このような転職を成功させるためのポイントには何があるでしょうか。ちょっと考えると、当然ながらタクシーという車を運転する訳ですから運転がうまいこととか、お客さんの言われた場所に行くルートがすぐに思い浮かぶくらいに地理に詳しいこと、あるいはタクシードライバーも一種の接客業なのですから客商売が上手なことあたりが成功のポイントになると思われるかもしれません。確かに、運転技術に関しては最低限のレベルは必要で、ペーパードライバーではちょっと困るのは間違いないでしょう。

とは言っても、実際にタクシードライバーになるためには二種免許が必要であり、そのための教習費用はタクシー会社が負担してくれるところがほとんどです。いくら運転がうまくても二種免許がないとタクシードライバーにはなれず、逆にそこまでうまくなくても教習によってある程度のレベルは誰でも身に付けられますから、実はそこまで心配することはありません。地理に関しても、タクシー会社の場所により地理検定が必要な地域もありますが、今どきのタクシーは全てカーナビ付きですから、これもいわゆる職人技的な地理感覚がないと無理などということはまずありません。もちろん全てカーナビ頼りというのも問題でしょうから、有名スポットへの行き方くらいは体で覚えるレベルにはなっていたいところですが、そこまで転職成功のカギにはならないということです。

むしろ、タクシードライバー転職を成功させるためには、その勤務体系に早く慣れることが大事でしょう。一般にはあまり知られていないことですが、普通のドライバーは朝9時から夕方5時までを基本として働いている訳では決してありません。夜の時間帯であっても街には多くのタクシーが走っています。むしろ、終電がなくなる深夜12時前後が最も稼ぎ時かもしれません。実は、タクシードライバーは、おおよそ朝の6時から途中に休憩を挟みつつも翌日の午前2時くらいまで、時間にすると約20時間程度乗務し、その後その日は休みで、また翌日の午前6時から乗務するというパターンで働いていることが多いのです。一般の会社員などから見れば、かなりの変則的な勤務体系ということができるでしょう。転職した人の場合、まず最初にこの勤務体系になかなか慣れることができず体調を崩したりして失敗に終わってしまうことも多いのです。まずはこの勤務体系に慣れることが成功への大きな一歩になるでしょう。

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